マネジメント能力を鍛える方法|ドラッカーの『マネジメント』から導く最強の心得
こんにちは。Ryuです。
部下を持つようになったけど、どうマネジメントしていいかわからない。。
ビジネスマン
管理職になったけど、なかなか結果が出せない。。
こういった疑問に答えます。
結論:マネージャーに一番大切な資質は「真摯さ」です
結論を先に言います。マネージャーに1番大切な資質は「真摯さ」です。
人を管理する能力とか面接の能力というものは後からいくらでも学ぶ事はできます。
また、管理のシステムや人事制度を通じて社内の人材開発を進めることもできます。
しかし、それだけでは十分ではなく根本的な資質である「真摯さ」と言うものが絶対に必要です。
上手くいっている組織に必ず1人は「真摯さ」を最上の価値としている人間がいます。
実際に、私のコンサルタントとしての上司もとても付き合いが難しく、とても自分勝手ですが
これまでも誰よりも素晴らしい人材を育ててきました。好かれるのではなく尊敬を集めるコンサルタントです。
彼は部下に一流の仕事を任せ、他人にも自分にも誰よりも厳しく、高い基準を要求します。
誰が正しいかではなく、何が正しいかを考え行動する。誰よりも真摯な仕事をしています。
このように考えるとマネージャーとして後からではなく初めから身に付けておかなければならない資質とは「真摯さ」なのです。
組織や部下を持ったら最初に組織を定義づけよう
仮にあなたが自分の部下や組織を持つことになったら
まず初めに、「自分たちがやるべき事業は何か、何を目指すべきか」ということを定義することが不可欠です。これをやらないと全員が共通のものの見方や理解、方向づけができなくなり、強い組織ではなくなってしまいます。
ただ、ここで注意しなければならない事は自分たちの事業は何かという定義は簡単なものではないと言うことです。家具メーカーは家具を作ることといった分かり切った答えが正しいとは限らないのです。
初めに顧客ありき
どんな事業にも必ず相手となる顧客がいます。はじめに顧客ありき。必ず顧客からスタートしてください。
企業の目的とミッションを提示する時、出発点というのは1つしかありません。先程言った顧客です。顧客によって事業が定義され、顧客が財やサービスを購入することにより満足させようとする欲求によって定義されます。顧客の満足が企業の目的です。
つまり、「自分たちの事業は何か?」という問いは顧客と市場の観点から自分の事業を見ることで答えることができるのです。
どう顧客を見定めるか
顧客は誰かを見定めるときにドラッカーはこう言っている。
修理工からキャデラック事業部を任されるようになったニコラス・ドレイシュタットが、キャデラックの競争相手はミンクのコートやダイヤモンドだ、顧客が購入するのは輸送手段ではなくステータスだと言ってはばからず、破産寸前のキャデラックを2、3年で成長事業に変身させたという。
ドラッカー「マネジメント」
ニコラスは、キャデラックと言う車は高級品・ステータスであると位置づけ顧客をミンクのコートやダイアモンドを購入している人たちと定義しました。これは顧客視点で考えたからこそ思いついた顧客定義です。
顧客を定義するために、顧客の欲求や価値を徹底的に考えることが重要です。
真のマーケティングは顧客からスタートする
一般的にマーケティングというのは販売に関係する業務の成功を意味しているに過ぎませんでした。
しかし、それではまだ「販売」に過ぎません。
これに対し、真のマーケティングは顧客からスタートします。すなわち、顧客の欲求・価値からスタートする。
「自分たちの会社は何が売りたいのか?」ではなく、『顧客は何を必要としているのか?」
「自分たちの製品やサービスにできる事はこれである」ではなく、「顧客が必要として求めているサービスがこれである」と考えるのです。
組織に働きがいを与える方法とは?
マネジメントをするからには、組織全体において生産的な仕事を通じて働く人たちに成果をあげさせなければならないのです。
また、働きがいを与えるには仕事そのものに責任を持つように設計しなければいけない。
そのためには
①生産的な仕事を提供し、
②フィードバック情報を与え、
③継続的な学習をすること が不可欠な要素です。
また、生産的な仕事を提供することに関して、部下の成長には準備が必要であるということに留意しておかなければならない。成長の機会がいつ訪れるかは予測できないのでマネージャーは準備しておかなければならないのです。
マネージャーとしての心得
マネージャーとして組織を考えるときに重要な事は人は最大の資産であると言うことです。
その資産を生かすも殺すもあなた次第です。
そのためマネージャーは人のマネジメントがとても重要です。
人のマネジメントとは、人の強みを発揮させることです。人が雇われるのはその人の強みゆえであり能力のゆえである。そのため組織の目的と言うのは、人の強みを生産に結びつけ人の弱みを中和することにあるのです。
人の強みを最大限に発揮する方法として、自己目標管理をしてもらうことである。
自己目標管理の最大の利点は、自分の仕事をマネジメントできるようになる事です。自己管理は強い動機付けをもたらし、かつ責任を与えます。適切な自己目標を与えることでマネージャーがマネジメントしなくても強みを生かし結果を生み出すことができるのです。
目標を設定するにあたって一番重要なのは「組織の目標と個人の目標をリンクさせること」です。意識しましょう。
私がマネジメントしているチームでは必ず、目標を提示させてそれに対する予想と実績の差を分析させます。なぜ目標を達成できなかったのか、なぜ目標を上回る成果を出せたのかを分析し、フィードバックをします。この管理をすることで、必ず組織は成長し、強い人材が育っていきます。
組織にイノベーションを起こす
イノベーションというのは技術やシステムによって起こるのではなく価値のことです。組織の中ではなく、組織の外にもたらす変化がイノベーションです。
ipodは小さいデバイスの中に何千曲も入れられる技術によってイノベーションを起こしたのではなく、何千曲も音楽を持ち運べる手軽さやスタイリッシュさに価値を見出してイノベーションを起こしたのです。
イノベーションの戦略は、既存のものは全て陳腐化すると仮定しなければなりません。イノベーションの戦略の第一歩は古いものを計画的に捨てることにあります。画期的な組織は、過去を捨てて新しいもののために力を注ぐのです。
成長を永続化させる組織構造とは?
マネージャーとして、組織を永続的に成長できる組織にしないといけません。
そこでは組織の中の人間や組織単位の関心を努力ではなく、成果に向けさせなければならないのです。成果こそすべての活動の目的です。管理能力や技術的能力としてではなく、成果や業績によって評価される組織を作らなければいけないのです。
成果よりも努力が重要と言う風土を作ってしまうと目先の能力それ自体が目的であるかのように錯覚をしてしまいます。そうすると 顧客のためではなく上司のために働くようになり、成果のためではなく仕事のために働くようになってしまいます。
成果のための力をつけ、過去ではなく未来のために働く能力と意欲を生み出す組織を作らなければ、現在の日本企業のように世界で活躍できる組織にはなりません。
まとめ
・マネージャーに1番大切な資質は「真摯さ」
・仮にあなたが自分の部下や組織を持つことになったらまず初めに、「自分たちがやるべき事業は何か、何を目指すべきか」ということを定義することが不可欠
・「自分たちの事業は何か?」という問いは顧客と市場の観点から自分の事業を見ることで答えることができる
・真のマーケティングは顧客からスタートする
・人の強みを最大限に発揮する方法として、自己目標管理をしてもらうことが挙げられる
・イノベーションを起こすために既存のものは全て陳腐化すると仮定しなければならない
・管理能力や技術的能力としてではなく、成果や業績によって評価される組織を作らなければいけない
▼もっと学びたい方は、実際に本を手に取ることをオススメします。
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今日から意識してアウトプットしていきましょう。